精神のエクスペディシオン

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1、精神のエクスペディシオン江上波夫の內(nèi)蒙古における調(diào)査とオルドス青銅器研究高浜　秀東京國立博物館學(xué)蕓部　中國の北には、內(nèi)蒙古を中心として草原地帯が広がっている。この草原地帯はシベリアを通ってハンガリーにまで及ぶユーラシア北方草原地帯の東端であり、ここには中原の農(nóng)耕文化とは異なり牧畜に基礎(chǔ)を置いた文化が栄えた。青銅器時(shí)代から初期鉄器時(shí)代にかけてこの地域の遊牧民が殘した青銅器も、ユーラシア北方草原地帯の青銅器と関連が深い。綏遠(yuǎn)青銅器、オルドス青銅器あるいは北方系青銅器などと呼ばれているが、日本においてこの

2、種の青銅器の研究に先鞭をつけたのは、江上波夫である?！〗喜ǚ颏蠔|京帝國大學(xué)文學(xué)部東洋史學(xué)科の卒業(yè)論文において、中國北方の遊牧民匈奴の文化を研究した。一九三〇（昭和五）年、卒業(yè)するとすぐに彼は東亜考古學(xué)會の留學(xué)生として北京へ留學(xué)し、現(xiàn)地において本格的に、中國北方遊牧民の研究を開始した。これにより江上の內(nèi)蒙古と中國東北地區(qū)における調(diào)査研究の端緒が開かれたのである?！≡绀馑脑陇摔蠌埣铱冥伪堡违丧恁螗惟`ルにおいて、小牧実繁、駒井和愛、水野清一とともに新石器時(shí)代の遺跡の調(diào)査を行っている。これは町の南北にあ

3、る二カ所の遺物散布地を調(diào)査したもので、細(xì)石器、磨製石器、土器片、青銅器片が発見されている?！“嗽陇榫旁陇摔堡?、彼は水野清一及び三上次男とともに、綏遠(yuǎn)（現(xiàn)在の內(nèi)蒙古自治區(qū)都フフホト）、包頭、五原を訪れて、オルドス青銅器の出土地、出土狀態(tài)などを［1］調(diào)査しようとした［挿図1-3］。『內(nèi)蒙古?長城地帯』の「綏遠(yuǎn)青銅器」の章において発表され、現(xiàn)在東京大學(xué)と京都大學(xué)に分けて所蔵されている青銅器は、主としてこの時(shí)に収集された資料である。1http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish

4、_db/1997Expedition/02/020400.html精神のエクスペディシオン［挿図1］綏遠(yuǎn)青銅器分布図［挿図2］蒙古高原から黃河平原を望む［東亜考古學(xué)會蒙古調(diào)査班一九三七］）［挿図3］包頭?蒙古高原間の草地［東亜考古學(xué)會蒙古調(diào)査班一九三七］　続いて一一月から一二月にかけて五十日間、水野とともに厳寒の蒙古高原において、新石器時(shí)代の遺跡を調(diào)査した。この時(shí)の資料は、『內(nèi)蒙古?長城地帯』の「細(xì)石器の遺跡」に収められている。　翌一九三一年、一旦留學(xué)から日本に戻った後、六月から八月にかけて、人類學(xué)

5、の橫尾安夫、地質(zhì)學(xué)の松沢勲、言語學(xué)の竹內(nèi)幾之助などとともに、東亜考古學(xué)會から派遣されて內(nèi)蒙古の調(diào)査を行った。張家口から入り、チャハル盟、シリンゴル盟、チェリム盟、通遼、四平街、ハルピンを通って北京へ帰っている。　東方文化學(xué)院東京研究所に勤務(wù)して後も、江上のモンゴル調(diào)査は続いた?！∫痪湃迥昃旁陇橐哗栐陇摔?、再び?xùn)|亜考古學(xué)會の調(diào)査として、赤堀英三とともにウランチャップ（百霊廟）及び綏遠(yuǎn)、オロンスムを踏査した。これら一九三一年と三五年の東亜考古學(xué)會による調(diào)査については、地質(zhì)學(xué)、古生物學(xué)、人類學(xué)的な成果

6、が2http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1997Expedition/02/020400.html精神のエクスペディシオン［2］『蒙古高原』（前編）において発表され、その旅行記と記録寫真が『蒙古高原橫斷記［3］』として出版されている。一九三九年七月から九月、そして一九四一年九月から一〇月にかけてまたオロンスムの調(diào)査を行った。一九四三年三月から四月には、徳永康元とともに、中國東北地區(qū)?華北の民族調(diào)査を行った。一九四四年にはシリンゴル、チャハル、ウランチャップ、

7、バインタラの四盟でラマ寺院を調(diào)査した。一九四六年七月には、新潟を出発し、雄基からハルピンを通り長春へ出たところで敗戦を迎えた。　江上が調(diào)査を始めた一九三〇年頃は、世界的に中央アジア探検が盛んに行われ、ユーラシア北方文化への関心の高まった時(shí)期であった。特にモンゴルにおいては、アメリカのアンドリュース探検隊(duì)が一九二一年から三〇年にかけて五回にわたって主に古生物學(xué)の方面で調(diào)査を行い、恐竜の卵を発見するなどの大きな成果を挙げた。ロシアのコズロフは、一九二四年、モンゴルのノイン?ウラで匈奴の王侯の古墳を発掘し

8、、匈奴自身の製作したと思われる絨毯や銀製の飾板とならんで、漢から輸入されたと思われる絹織物、漆器、玉器などを発見した。この探検隊(duì)はついで組織を拡大し、一九二六年に至るまで外モンゴルにおいて考古學(xué)、言語學(xué)、自然地理學(xué)、地質(zhì)學(xué)など多方面の調(diào)査に従事した。スウェーデンのスヴェン?ヘディンは地質(zhì)學(xué)者、古生物學(xué)者、気象學(xué)者、天文學(xué)者、考古學(xué)者、人類學(xué)者、民族學(xué)者などからなる大規(guī)模な探検隊(duì)を組織し、一九二八年から三一年まで內(nèi)蒙古西部から現(xiàn)在の新疆維吾爾自治區(qū)を調(diào)査した。エチナ川周