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1、各論 第八章 解表薬【定義】発散表邪による表証の解除を主な効能とする薬物を解表薬という?！緞磕堋拷獗硭aの多くは辛味で発散の効能を持つ。主な作用は発汗解表?疏風(fēng)散邪によって肌表の邪を外散または発汗によって解することである。また一部の解表薬は平喘、利水、透疹、除濕、止癢、止痛などの効能も持つ?！具m応癥】表証（傷寒太陽証、溫病衛(wèi)分証を包括する）。主に外感風(fēng)寒あるいは風(fēng)熱による表証で、悪寒、発熱、頭痛、身痛、脈浮などの癥狀が見られる場(chǎng)合に使用される。一部の解表薬は水腫、咳喘、疹発不暢に使用することができる。また一部の解表薬は祛
2、除濕邪による疼痛緩解の効能を持つため、風(fēng)寒濕邪によって引き起こされた肢體の疼痛に使用される。各種熱病の初期、および瘡瘍の初期で表証を伴う者にも解表薬を使用して、散邪退熱を補(bǔ)助することができる。【分類】発散風(fēng)寒薬（風(fēng)寒表証に適用する）発散風(fēng)熱薬（風(fēng)熱表証に適用する）二種類に分類される。【使用注意】1.解表薬を応用する時(shí)は外感風(fēng)寒と外感風(fēng)熱の違いを區(qū)別し、発散風(fēng)寒薬か発散風(fēng)熱薬を選択して使用する。2.正気が虛している患者に対しては、必要に応じて助陽?益気?養(yǎng)陰などの扶正薬を配合し、正気を保護(hù)しつつ祛邪をはかるようにする。3.
3、発汗作用の強(qiáng)い解表薬を使用する場(chǎng)合は、発汗過多にならないよう注意し、陽気と津液の消耗を避けるようにする。4.解表薬は多汗の者、および熱病の後期で津液が虧耗している者には禁忌である。長期間患っている瘡癰、淋病、出血などの患者には、外感表証が見られる場(chǎng)合でも慎重に使用しなければならない。第１節(jié)発散風(fēng)寒薬1.麻黃 まおう【性味】辛、微苦、溫?！編⒔U】肺、膀胱。【効能】1.発汗散寒。2.平喘。3.利水消腫。4.陰疽を散じる。5.痹痛を止める。6.インフルエンザウィルスの抑制。7.中樞神経の興奮。8.血管収縮、血圧上昇。9.心臓の
4、興奮。10.瞳孔の散大。【応用】1.風(fēng)寒感冒：悪寒発熱、頭痛身痛、鼻塞、無汗、脈浮緊。2.咳嗽気喘：主に実証の咳喘に使用されるが、配伍によって各種の咳喘に使用することができる。3.水腫：水腫の初期で顔面の浮腫が顕著であり、悪寒、発熱、無汗などの表証を伴っている（風(fēng)水証）。4.陰疽(慢性化膿性疾患)：慢性で痛みや腫れがなく、局部の色が白色または暗く、全身に虛寒の癥狀を伴っている（骨髄炎、骨結(jié)核など）。5.リウマチ性関節(jié)炎の初期6.急性蕁麻疹【用量】1.5～9g。先煎する。解表には生麻黃、平喘には炙麻黃を使用する?！窘伞堪k
5、汗の力が強(qiáng)いため、表虛自汗、陰虛盜汗、腎不納気による喘咳の者には禁忌である。また高血圧や心拍促進(jìn)の患者には慎重に使用する。2.桂枝 けいし【性味】辛、甘、溫?！編⒔U】心、肺、膀胱?！緞磕堋?.発汗散寒。2.溫経通陽。3.解熱、鎮(zhèn)痛。4.抑菌、抑インフルエンザウィルス。5.鎮(zhèn)靜、抗驚厥。6.健胃。7.利尿、強(qiáng)心?！緩暧谩?.風(fēng)寒感冒：発熱は軽い、悪寒がひどい、頭痛、項(xiàng)部の強(qiáng)ばり。2.リウマチ性関節(jié)炎：寒濕の邪が比較的重く、関節(jié)が重く痛み、特に肩や上肢の関節(jié)の酸痛が甚だしい者。3.胃寒腹痛：脘腹部の冷痛、喜溫喜按、顔色につや
6、がない。4.女性の寒凝血瘀証：畏寒肢冷、小腹部の冷痛拒按、月経不調(diào)、月経痛、経閉、あるいは子宮筋腫、卵巣膿腫など。5.痰飲証：心脾陽虛、陽気不行、水濕內(nèi)停によって引き起こされた胸脇痞満、目眩、心悸、短気して咳をするなど。6.蓄水証：小便不利、水腫、頭痛、発熱、煩渇して飲みたがる、飲むとすぐに嘔吐する、舌苔白膩または白厚。7.胸痹：心陽不振によって引き起こされた者で胸悶、気短、胸痛掣背を伴う。8.心悸、結(jié)代脈?！居昧俊?～9g?！窘伞勘酒筏闲翜刂鸁幛莻巹?dòng)血しやすいため、一般に溫?zé)岵?、陰虛陽亢、血熱妄行などの証には禁忌で
7、ある。妊婦や月経過多の者には慎重に使用する。桂枝と麻黃はどちらも発汗解表の効能を持ち、風(fēng)寒表証の治療に使用される。ただし麻黃は辛開苦泄で、腠理を開いて毛竅を透し、発汗作用が比較的強(qiáng)く、また宣肺平喘?利尿消腫の効能も持つ。そして桂枝は辛甘溫煦で溫通経脈の効能に優(yōu)れており、陽気を通達(dá)して解表し、発汗作用は比較的緩やかである?！簻罕静荨护摔稀嘎辄Sは衛(wèi)実を治療し、桂枝は衛(wèi)虛を治療する。桂枝も麻黃も太陽証の薬とされているが、実は営衛(wèi)の薬である。肺は衛(wèi)気を主り、心は営血を主っている。故に麻黃は手太陰の薬であり、桂枝は手少陰の薬であ
8、る」と記載されている。3.紫蘇 しそ【性味】辛、溫。【帰経】肺、脾。【効能】1.発表散寒。2.行気寛中。3.解魚蟹毒。【応用】1.風(fēng)寒感冒：発熱悪寒、頭痛鼻塞、咳嗽あるいは胸悶不舒を伴っている者。2.嘔吐：脾胃気滯によって引き起こされた胸悶、嘔吐。また妊娠嘔吐にも使用される。3.魚や蟹の食べ過ぎによって引き起こされた
